研究課題/領域番号 |
17K04084
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
|
研究機関 | 大阪産業大学 |
研究代表者 |
澤登 千恵 大阪産業大学, 経営学部, 教授 (30352090)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 会計史 / 財務会計 / 監査 / 鉄道 / ガス / テキストマイニング / railway / gas / regulation / イギリス公益事業 / 制度 / データマイニング |
研究実績の概要 |
本研究の目的は19世紀イギリス鉄道会社と他の公益事業に関する議会資料を,従来通りの歴史研究に加え,テキストマイニングとデータマイニングで分析し,「制度化(のシステム)に存在していた概念」の実務と理論の展開に対する影響について,「逆影響」の存在に注意しながら,明らかにすることである。 鉄道会社(とガス会社)に関する議会資料について,テキストマイニングによる分析を行い,研究成果を,これまでの主要鉄道会社の有価証券報告書の分析結果とあわせて,原稿としてまとめた。勤務校の『産業研究所所報』で発表するとともに,Accounting History Review Conference2024に`Attempt to adopt data mining in accounting historical research: Impact of capital account closure problem on accounting changes in British railway companies in the first half of nineteenth century'というタイトルで,International Congress of Accounting History2024に'Elaboration of the accounting treatment on the distinction between capital expenditure and revenue expenditures in mid-19th century British railway companies: an attempt to use text-mining in accounting historical research'というタイトルでエントリーした。前者からは既にアクセプトの返事があり,6月に報告予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
主要鉄道会社の有価証券報告書の分析結果には,当時の資本的支出と収益的支出の区別に関する議論を示唆するキーワードが含まれていた。当時の鉄道会社における当該問題の重要度の高さを確認することができた。さらに,これらキーワードの頻度に関する数値は,先行研究が議論してきた減価償却の問題を示唆するキーワードのそれよりも高かった。 一方で,議会資料の分析結果からは,資本的支出と収益的支出の区別に関する問題を示唆するタームをキーワードとして抽出することはできなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
前述したように,議会資料の分析結果からは,資本的支出と収益的支出の区別に関する問題を示唆するタームをキーワードとして抽出することはできなかった。これを受けて,キーワードとして抽出しないタームの範囲の拡大,キーワードとして抽出する範囲の拡大,複合語の辞書作成を行った上で再分析を行う。 一方で,当該分析結果には,資本的支出と収益的支出の区別の問題と関係があると予想する監査に関するキーワードが含まれていた。2024年度は,資本的支出と収益的支出の区別の問題が監査制度の展開に与えた影響について考察し,原稿としてまとめる。
|