研究課題/領域番号 |
17K04094
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
小林 多寿子 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (50198793)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 質的調査の成立 / 社会学者の自伝 / リサーチドキュメント / リサーチキャリア / 1950年代の社会調査 / リサーチ・キャリア / 質的調査 / 質的データ・アーカイヴ / 質的社会調査 |
研究成果の概要 |
本研究は、戦後日本の社会調査の系譜のなかで1950年代60年代に質的調査がいかに試行され精錬されたのか、その初期形成過程を社会学者・森岡清美の具体的な調査実践のなかに展開をみることで、質的調査の成立実態を知識社会学的歴史社会学的に明らかにし、戦後期の社会調査史に新たな光を当てることをめざした。自伝及び自伝的著作物をもとにリサーチキャリアを跡づけ、リサーチドキュメントの精査によって1950年代60年代の調査実態と展開を検討し、その成果は『一橋社会科学』に「森岡清美調査資料群と戦後の社会調査の展開」としてまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦後日本の社会調査は「社会学の社会科学化」への強力な志向で数量的調査が隆盛となったことは知られているものの、1970年代以前については質的調査研究がいかに形成されたのか十分に検討されていない社会調査史の空白期であった。本研究において、宗教社会学・家族社会学を切り拓いた森岡清美の自伝と1950 年代 60 年代のリサーチドキュメントをふまえてその調査実践の展開を明らかにしたことで、社会調査史への新たな頁を付加し、質的方法論に歴史性を付与する意義がある。
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