研究課題/領域番号 |
17K04099
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
桝本 智子 関西大学, 外国語学部, 教授 (00337750)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 原爆開発 / マンハッタン計画 / 国立歴史公園 / 集合的記憶 / 原爆 / 国立歴史記念公園 / 歴史記念国立公園 / 集団的記憶 / 表象 |
研究成果の概要 |
米国内外でも賛否両論の末に認可され、2015年に設立されたマンハッタン計画国立歴史公園が、何を展示し、人々に伝えていこうとしているのかを準備期間も含めて研究を行った。関係者へのインタビューを行い、現地で展示物が何を表象しているのかを検証した。ロスアラモスにある歴史公園のガイドがどのような話を選び、語るのかについても分析を行った。来訪者により科学者の逸話や当時の研究についての語り分けがされていた。科学の重要性から未来につなげた語りも見られた。被爆者の話も取り入れようという試みはあったものの実現には至らなかった。そのことも含めて現地での集合的記憶に取り入れられるもの、排除されるものが確認された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
博物館や国立公園を議論の場とする、ということは歴史の側面を多角的に見ることができる点では有益だが、それは、最初の原爆開発と人類初の原爆被害の両者を提示することで成り立つ。関係者へのインタビューから広島・長崎の記憶を組み入れることが目的の一つであったが、現地での講演会実施、参加者との対話を実現することができた。原爆投下後の情報の落差が実際に大きいことが確認できたこと、それを説明することができたことも意義があった。また、研究結果はアメリカの学会で発表することにより、同じ分野のみならず、歴史学、文化人類学や社会学の専門家とも意見を交わすことができ、研究の着目点を広げることもできた。
|