研究課題/領域番号 |
17K04102
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
山下 範久 立命館大学, グローバル教養学部, 教授 (90333583)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 歴史社会学 / メタアナリシス / 歴史理論 / メタヒストリー / グローバルヒストリー |
研究成果の概要 |
歴史社会学を歴史学研究のメタアナリシスとして基礎づけるという研究目的に対して、計画に基づいて研究を進めた。既存のメタアナリシスの手法は、計量化が進んだ領域では相対的に容易に応用が可能であるとの知見が得られる一方、歴史学における計量的手法の適用範囲は限定的であり、単純な移植による応用にも限界があることを確認した。 非計量的手法を中心とする歴史学においては、対象の概念化および空間的・時間的枠組みについての批判的検討が必要となることを明らかにした。特にこの点では、歴史学と他の社会科学との間で概念化の前提が大きく異なること、また歴史学の内部においても概念化の前提が多元的であることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、歴史社会学というディシプリンを、今日の歴史学および社会学の実証研究の水準に似合うかたちで、基礎づけなおすという点にその学術的意義がある。また歴史学の個別の研究成果の意義を横断的に再評価するパースペクティブを開くことで、歴史学と社会科学の諸ディシプリンの間の架橋にも道をひらくものであり、現代社会の諸課題を考えるうえで、適切に歴史を参照するという歴史学への社会的要請に応えるうえで、社会的な意義を有するものでもある。
|