研究課題/領域番号 |
17K04107
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 早稲田大学 (2018-2019) 北海道大学 (2017) |
研究代表者 |
樽本 英樹 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50271705)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 国際移民 / 市民権 / 社会変動 / 重国籍 / リベラル化 / 外国人 / 移民政策 / 排外主義 / グローバル化 / ローカル・ガバナンス / 社会学 |
研究成果の概要 |
「国際移民による国民国家への挑戦」の観点から移民・外国人に関する市民権制度の変容をリベラル化の観点から考察していった。まずはリベラル化が進んでいる国がある一方、それに抗している国もあるというようにばらつきが確認された。このようなリベラル化/反リベラル化のメカニズムはどのようなものだろうか。市民権制度を重国籍の扱いに絞って考察した結果、重国籍を容認するロジックには少なくとも4つ存在することがわかった。その4つとは、(1) 相互的承認 (2) 統合の手段 (3) 功利的解決 (4) 超国家アイデンティティである。そのどれも満たしていない場合、市民権の反リベラル化的傾向が残存する可能性が高い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重国籍という限られて視角ではあるものの、市民権のリベラル化に関するメカニズムを明らかにできたことは、「国民国家への挑戦」研究を学術的に推進させることになった。このことは、現在世界的に進んでいる市民権のリベラル化をさらに深化させるためにはどうしたらよいかといった社会的意義を持ち、さらに、現在リベラル化からほど遠い国、たとえば日本がいかに外国人・移民を社会統合すればよいのかについても、社会的示唆を与える結果となっている。
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