研究課題/領域番号 |
17K04113
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 明治大学 (2021-2022) 筑波大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
仲田 誠 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (50172341)
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研究分担者 |
海後 宗男 筑波大学, 人文社会系, 教授 (60281317)
佐藤 貢悦 筑波大学, 人文社会系(名誉教授), 名誉教授 (80187187)
石井 健一 文教大学, 情報学部, 教授 (90193250)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 情報倫理 / ロボット倫理 / 存在論 / 日本的価値観 / 比較情報倫理 / 日本とアジア価値観比較 / もののあわれ / スウェーデン調査 / 数学や機械学習と思想的背景 / 全体的関心 / 東南アジアの価値観 / 世間・運命観 / ものづくりとまごころ / 包括的人生観 / 情報社会 / 情報化の時代における価値観 / 企業倫理 / 東南アジアと日本の比較 / アジア的価値観 |
研究成果の概要 |
本研究の実施過程の中で、以下のような点が明らかになった。1)日本では「運命観」、「清貧の思想」、「間人主義」等という「世間・運命観」的な人生観・価値観が存在する。2)これは「ロボット観」や「社会的公正観」、「日本的倫理・美的融合意識」(「もののあわれ」的意識など)と一体となり、「包括的人生観」を形成している。これはさらに政治関心や企業倫理などとも関連する。3)他のアジアにもこのような「包括的人生観」的な意識があるが、これは「情実的な意識」などと融合している。2019年度以降においては、この知見をさらにスウェーデンの調査や過去のドイツ調査の内容と比較して日本やアジアの知見を詳しく分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
深層学習における数学では、勾配ベクトルが先にあってそこから時間的には先存在的なものであるはずの元の関数(偏微分されてベクトル化された関数)が事後的に「(再)構成」されるという時間の遡り的な手順が実施される。つまり、もともとなかったはずの関数が事後的に作り出される。ここから示唆されるのは、数学的真理は「構成されたもの」、「人の意志」を含む複合的なものだという見方である。この見方を技術決定論的な問題につなげるためには、真理や事実の「帰属性」の議論(ハイデガーやメルロ=ポンティ、西田、木村敏らが示唆する)が必要となる。本研究の意義は、その問題を日本的な価値観・人生観の問題と結びつけて論じた点にある。
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