研究課題/領域番号 |
17K04137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
中川 輝彦 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (10440885)
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研究分担者 |
田中 朋弘 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (90295288)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 専門家システム / 専門職 / 医療 / 医学 / 自律 / EBM / 医療専門職 / 組織化された自律 / プロフェッショナリズム / 医師 / 患者の自己決定権 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本の医療専門職の「組織化された自律」の構造と変容の叙述、特にそのための理論枠組みの構築を試みた。課題は2つある。第1に、米国社会を前提に構築された既存の専門職論を、より自由度の高い枠組みに組み直すことである。第2に、医療(実践)と医学(研究)のグローバルなネットワークを視野に入れることである。 第1の課題については、E.ヒューズの職業研究からE.フリードソンの専門職論へという展開の中で失われた可能性を検討した。第2の課題については、EBM運動を検討し、それがグローバルな専門家システムでどのように展開し、各国社会でのEBMの制度化とどのように関係しているのかを検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的貢献は、グローバル化が進展した諸社会を対象とする医療社会学の理論構築への寄与があげられる。本研究は、一国の社会の変動だけに焦点をあわせた分析ではなく、複数の社会の変動を相互に関係付けながら分析することの可能な理論枠組みの構築に寄与した。本研究の社会的な貢献は、残念ながら間接的なものに留まる。しかし本研究が提示した、日本医療をグローバルな展開の中で把握する視点は、医療政策をめぐる公共的な議論にも貢献することが期待される。
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