研究課題/領域番号 |
17K04152
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 実践女子大学 |
研究代表者 |
原田 謙 実践女子大学, 人間社会学部, 教授 (40405999)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 居住満足度 / 地域環境 / 集合的効力感 / 文脈効果 / 高齢者 / マルチレベル分析 / 健康 / ソーシャル・キャピタル / 社会学 / 社会福祉関係 / 社会系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究は、都市部における高齢者の居住満足度に関連する要因を、地域環境に着目したマルチレベル分析によって明らかにすることを目的とした。データは、東京3区市に居住する55歳から84歳の男女から無作為抽出した820人から得た。分析の結果、個人レベルでは集合的効力感を高く評価している者ほど居住満足度が高かった。地域レベルでは、集合的効力感が高い地点に居住する者ほど居住満足度が高かった。さらに犯罪被害認知が高い地点に居住する者ほど居住満足度が低かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内外の健康科学分野では「健康の社会的決定要因」の議論の高まりとともに,地域環境が高齢者のウェルビーイング(幸福感)に及ぼす影響の研究が蓄積されつつある。しかし国内での都市社会学/老年社会学的な分析は数少ない。本研究は、都市部における高齢者の居住満足度に関連する地域環境要因をマルチレベル分析によって明らかにしたという学術的意義をもつ。 本分析の結果は、集合的効力感とよばれる近隣への信頼と期待、そして治安の良さが高齢になっても住み続けやすい都市生活において重要であることを示していた。これらの知見は、高齢になっても住み続けやすい都市づくりを推進していく上で、一定の社会的意義をもつと考える。
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