研究課題/領域番号 |
17K04165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 上智大学 (2019) 神奈川大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
八尾 祥平 上智大学, 総合グローバル学部, 研究員 (90630731)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | パイナップル / 沖縄 / 台湾 / ハワイ / 台湾人 / ウチナンチュー / 日系人 / 移民 / 華僑華人 / 沖縄人 / グローバルヒストリー / 製缶 / 環太平洋 / 島嶼植民地 / パイン産業 / 社会学 / 島嶼 / アジア太平洋 |
研究成果の概要 |
本研究では沖縄をめぐるパイン産業の国際移動を一帝国史の枠組みを超え、複数帝国の視座から再検証した。調査の結果、先行研究では地域・産業・エスニシティごとの枠組みであったために見逃されてきた重要な史資料を新たに発見し、これらをよりグローバルかつ多元的な視座から歴史を再検証した。 本研究による検証の結果、多国籍企業によって国境を越えてマルチエスニックに行われてきた、収奪の構図の一端を明らかにすることができた。これは英米圏での先行研究にはあまりない批判的視座を含み、今後、地域・業界を超えた社会運動をグローバルな枠組みから再検証し、グローバルな学界の動向を刷新するための足がかかりをつくることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、沖縄のパイン産業と台湾・ハワイとの結びつきを題材に、日本・アメリカ勢力圏における国際移動のメカニズムとその重層性を検証した。沖縄をめぐる国際移動研究は、分厚い研究の蓄積と細分化が進み、研究を総体的にみた場合の評価が課題となっていた。これに対して、本研究では、従来の沖縄をめぐる国際移動研究の対象からは外れていた、日系人や台湾人も対象に組み込むことで、沖縄における沖縄人の移民ネットワークだけでなく、よりマルチエスニックな移民ネットワークを析出できた。この結果、沖縄を通じて、パイン産業における多国籍企業によるグローバルでマルチエスニックな収奪の構図の一端を明らかにすることもできた。
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