研究課題/領域番号 |
17K04170
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 大谷大学 |
研究代表者 |
阿部 利洋 大谷大学, 社会学部, 教授 (90410969)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | サッカー / 移民 / アフリカ人 / 東南アジア / グローバル化 / アセアン / スポーツ移民 / フットボール / 社会学 |
研究成果の概要 |
経済成長と若年層の消費市場参入を受けて、東南アジアのサッカー市場は急速に拡大している。本研究では、その新興市場における(主としてアフリカ出身)移民選手のサバイバル戦略とネットワーク構築に着目した。現地調査を通じて明らかになったのは次の4点である。①選手らは域内の複数リーグを年度毎の移籍先として認識し、継続的に情報収集している。②所属クラブをまたいだインフォーマルな共同練習を継続し、移民選手としてのプレーのアイデンティティとレベルを保っている。③移籍時に「外国人選手」に期待されるイメージを活用する工夫をしている。④市場の発展に伴い、移民選手の出身地域ごとの競合がはげしくなっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、サッカー移民に関する社会学的研究としては、ヨーロッパ市場におけるアフリカ人選手を対象とし、移民の送り出し国と受け入れ国の経済格差とそれに起因する移民選手の否定的環境を批判的に検討するものが多かった。しかし、本研究が対象とした新興市場には、制度的な整備が十分でない一方で移民選手らが能動性を体現する余地が散見され、発展途上のリーグに独特の性格を付与している実態が認識された。また、いわゆる移民の「南―南移動」による市場発展の事例として新興リーグの現状を位置づけることができることも明らかになった。
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