研究課題/領域番号 |
17K04179
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 東洋大学 (2019) 関西大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
小笠原 盛浩 東洋大学, 社会学部, 教授 (00511958)
|
研究分担者 |
藤代 裕之 法政大学, 社会学部, 准教授 (30403687)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | フィルターバブル / ソーシャルメディア / フェイクニュース / 認知バイアス / 誤認知 / 流言 / ニュース接触 / 社会争点知識 |
研究成果の概要 |
2017年衆院選・2019年参院選で、ソーシャルメディア利用とニュースを虚偽と認知することの関連を調査した。 有権者が虚偽と認知したニュース内容は政党支持と関連していた。自民党支持者は自民党に不利な(野党に有利な)情報を虚偽と認識する傾向が統計的に有意であった(非自民党支持者はその逆)。また、「フェイクニュース」への接触はソーシャルメディア利用と正の関連があったが、フェイクニュースの情報源としてはソーシャルメディアではなくテレビを挙げた回答が過半数であった。 ソーシャルメディア上のコミュニケーションが、テレビが元ネタの情報を虚偽と認知するよう影響を与えている可能性がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究は「フェイクニュース」を虚偽情報とみなし、虚偽情報に騙されるのは人々の認知バイアスやリテラシー不足が原因と指摘していた。 本研究は真偽に関わらず人々が特定のニュース情報を虚偽と認識するのはなぜかを調べ、ソーシャルメディア上のコミュニケーションなど人々を取り巻く情報環境が情報の真偽の判断を系統的に偏らせている可能性を示した。 ウソの情報に騙されるだけではなく、(支持政党などによって)事実の情報を虚偽と信じ込む傾向が加速すれば、社会の重要争点に関する情報の共有が困難になり、社会の分断を招く恐れがあることを示唆している。
|