研究課題/領域番号 |
17K04182
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
横田 伸子 関西学院大学, 社会学部, 教授 (60274148)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 韓国における家事・介護労働者 / ケアワーカーの労働・生活実態 / ケアワーカーの組織化 / プレカリアスな労働者 / 労働者権の否定 / 新しい社会運動 / 韓国のケアワーカー / 社会的脆弱階層 / 日本の「働き方改革」 / 文在寅政権の労働改革 / 日韓『働き方改革』フォーラム / ケアワーカー / 女性非正規労働者 / 非正規職の正規職転換 / 特殊雇用労働者 / ジェンダーの視点 / ケアの社会化 / 協同組合 / 労働・社会・女性政策 / 非正規雇用 / 社会的包摂 / 社会学 / ジェンダー / 事例研究 |
研究成果の概要 |
1990年代半ば以降のグローバリゼーションの中で、労働の規制緩和政策が大々的に推進された結果,労働の非正規化が急速に進展した。それは、法や制度の保護から排除され、劣悪で不安定な雇用条件の下に置かれたプレカリアスな非正規労働者を増大させた。とくに、少子高齢化社会の韓国で、家事労働者や、介護労働者といった女性ケアワーカーにおいてそれは顕著である。本研究では、韓国の女性家事労働者と介護労働者に焦点を当て、その労働実態や生活実態を明らかした。さらに、労働者権を否定された上、原子化され分散的に存在するが故に労働組合への組織化が困難な彼女達の新たな社会運動を追跡し、その特徴を浮き彫りにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、韓国の家事・介護労働者の労働・生活実態について分析した研究は稀少であった。本研究は、韓国の家事・介護労働者の待遇改善や組織化を実現しようとする労働NPOを拠点にインタビュー調査や設問調査、さらに参与観察を行い、これらを明らかにした点において学術的意義を持つ。 また、本研究では、社会的脆弱階層としてプレカリアスな性格が強く、とくに労働者権を否定されているが故に、集団的労使関係を形成できない彼女たちの新たな組織化の方法として「社会的協同組合」を見出している。これは、増大し続けるプレカリアスな労働者を組織化する新しい社会運動を考察する上で重要な学術的、社会的示唆に富むものである。
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