研究課題/領域番号 |
17K04185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 北九州市立大学 (2020-2022) 九州国際大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
入江 恵子 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (10636690)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 性分化疾患 / インターセックス / ライフコース / 逸脱研究 / ジェンダー研究 / 医療社会学 / DSD / ジェンダー |
研究成果の概要 |
性分化疾患/インターセックス当事者の経験について、特に医療の介入が及ぼす影響について明らかにした。具体的には、社会学における逸脱論の観点、医療社会学における医療化と身体論の観点、ジェンダー論の観点から、医療による身体への介入の結果としての「逸脱増幅」が個人のライフコースに影響を与えていることを明らかにした。 また、研究成果を著書『介入と逸脱―インターセックスと薬害HIVの医療社会学』(晃洋書房)にまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インターセックス当事者のライフコースを多様な論点によって分析することは、当事者の経験の複層性を明らかにするだけではなく、その具体的内容と過程を明らかにするものである。このようにして得られた結果は、社会において「逸脱」と認定され、「逸脱」として扱われることの影響、そしてその「逸脱」を自ら定義しなおし、周囲の社会と相互行為を行うために一部内面化して生きることである。逸脱者の<逸脱・身体・ジェンダー観>をめぐるダイナミクスを明らかにすることは、同じようなケースへ示唆を与えるだけではなく、隣接領域である医療社会学やマイノリティ研究へも新たな視座を提供することができると考える。
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