研究課題/領域番号 |
17K04187
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 呉工業高等専門学校 |
研究代表者 |
木原 滋哉 呉工業高等専門学校, 人文社会系分野, 嘱託教授 (20259922)
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研究分担者 |
市橋 秀夫 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (70282415)
大野 光明 滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (80718346)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 反戦市民運動 / 市民的不服従 / ベトナム反戦運動 / べ平連 / アセンブリ / 反戦米兵 / 反基地運動 / ベ平連 / 脱走兵支援 / 市民運動 / 国際連帯運動 / 社会運動 / 反戦運動 / ベトナム戦争 / トランスナショナル / ベトナム反戦 / 在日米軍基地 |
研究成果の概要 |
本研究は、在日米軍基地をめぐるベトナム反戦運動に関して、岩国米軍基地(山口県)の近くに設置された反戦コーヒーハウス「ほびっと」を中心とする反戦運動の実態を取り上げた。 アメリカにおける反戦コーヒーハウスは、基地内の反戦米兵と基地外の反戦市民運動を結びつける役割を果たしたが、岩国においては、べ平連の活動家が、基地内の反戦米兵と来日し日本で活動するアメリカ人反戦活動家を結びつける役割を果たした。同時に、岩国市地元の市民が集い語り合う場でもあった。 反戦コーヒーハウス運動は、べ平連の中で、市民的不服従、非暴力抵抗のモデルでもあったし、そこに集った市民にとっては「アセンブリ」としての役割を果たした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
べ平連が担ったベトナム反戦運動は、市民運動のひとつとして評価されてきた。1960年代末の多様な社会運動のなかにおいて、反戦米兵やアメリカ人活動家と連携する反戦コーヒーハウス「ほびっと」の運動は、市民的不服従ないし非暴力抵抗として評価することによって、反戦市民運動としてのべ平連の活動をよりよく評価できる。 また「ほびっと」に集い語り合った地元市民にとっては、自分たちの人生、家族、地元社会についても語り合う空間として機能した。これは、バトラーやネグりたちが言及する「アセンブリ」として機能したと考えられる。 反戦コーヒーハウス「ほびっと」は、市民的不服従と「アセンブリ」が交差する空間であった。
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