研究課題/領域番号 |
17K04195
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
中川 敦 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 准教授 (30609904)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 遠距離介護 / 会話分析 |
研究成果の概要 |
高齢者本人を尊重したケアの方法として、「本人への意向の伺い」と「本人の意向の代弁」が行われていた。そこでは提案への意味づけを、相手(福祉の支援者/離れて暮らす家族)に受け入れやすい形へと変化させる作業が行なわれていた。また親を意思決定に関与させる位置は、多くの場合、離れて暮らす子供とケアマネジャーによる意思決定について合意が図られた後であることが明らかになった。これは、認知判断能力に、衰えが見られる親を意思決定に関与させるため、子供とケアマネジャーの意思決定の過程を反映させて、親の応答が行いやすくなるように、yes-no質問の形式での発話順番のデザインを実現するためであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、遠距離介護の中で高齢者本人の意思を尊重したケアを実現するための人々の方法を、「会話分析」のアプローチから明らかにするものであった。遠距離介護において離れて暮らす子供たちは、自らの身体的・経済的限界や、福祉サービスの限界などと、高齢者本人が望む生活の実現の間で常に揺れ動いている。こうした中で、高齢者本人の意思を尊重したケアがいかなる方法で実現されているのかを解明した本研究成果は、遠距離介護の困難軽減につながる重要の知見となるものである。
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