研究課題/領域番号 |
17K04204
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
佐々木 宏 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (50322780)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 職業教育 / インド / 子どもの貧困 / 社会福祉関係 |
研究成果の概要 |
現在のインドでは中高等教育修了者の失業、とくに貧困家族出身の学卒者の就職難が深刻である。本研究ではこの問題解決の手段の一つとして期待されている、職業教育や専門職教育に焦点をあて、現在のインドの政策動向を検討した。その上で、インド地方都市における現地調査をもとに、職業教育や専門職教育は学卒者の就職難の緩和に寄与しているのかどうかを検討した。その結果、インドの政策は社会政策の世界的潮流にリンクしていること、職業教育や専門職教育は学卒者の就職難に対する「万能薬」ではないことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の現地調査で得られた知見は、中高等教育を受ける機会が貧困層にまで拡大しつつある現代インドの地方都市の貧困問題や若者の現状を理解するために貴重な情報である。また、職業教育や専門職教育を経済成長や個々人の「成功」の手段とみなし、重視する傾向は、20世紀末以降、先進諸国の社会政策も共有している。このことをふまえると、本研究の成果は、日本の今、たとえば、グローバル人材の養成を強調する教育改革、教育に大きな役割を与えつつ展開する子どもの貧困対策など、を考えるために有用な知見ともいえよう。
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