研究課題/領域番号 |
17K04229
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 北星学園大学 |
研究代表者 |
田中 耕一郎 北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (00295940)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ケア分配 / 重度知的障害者 / ケアの規範 / 家族 / 障害者運動 / 規範的言説 / 文法 / <重度知的障害者> / ケアの制度化 / 正義 / 第二波フェミニズム / ケアの分配 / リベラリズム / 社会福祉関係 / 障害(児)者福祉 |
研究成果の概要 |
<重度知的障害者>に対する「ケア分配」に係る諸規範の地勢図を描くために、<重度知的障害者>が生きるうえにおいて不可欠なケアに含意される規範の内実、およびこのケアの平等な分配、すなわち「ケアの制度化」を志向する際に生起するであろう幾つかの論点について原理的な考察を加えた。その成果として、田中耕一郎(2020)「『ケアの制度化』をめぐって : <重度知的障害者>に対する『ケアの分配』に向かうための序論」(『北星論集』第57号,pp.73-89)をまとめた。現在、「障害児者への『ケア分配』における『ケア主体』をめぐる諸規範とその地勢図について」と題する論考を執筆しており、今年度中の投稿予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、重度知的障害児者への「ケア分配」をめぐる規範的主張の多様化と濫立状況において、これらの多様な規範的主張(正しさの主張)を俯瞰しうる包括的な規範原理を探求するところに学術的、実践的意義があると考える。 このような包括的原理の探求によって、「ケア分配」をめぐる諸規範の相互連関を精緻に検討し、そこから重度知的障害児者やその家族において有用で生産的な知見を析出しうるものと考えている。また、この包括的原理の探求には、ある特定の規範が権力をもつことで産出されるコラテラルダメージを可視化させ、そのダメージの固定化の回避にも資するものと考えている。
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