研究課題/領域番号 |
17K04250
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
妻鹿 ふみ子 東海大学, 健康学部, 教授 (60351946)
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研究分担者 |
廣田 智子 山口県立大学, 社会福祉学部, 講師 (10707219)
伊丹 謙太郎 千葉大学, 人文社会科学系教育研究機構, 特任助教 (30513098)
大井 智香子 皇學館大学, 現代日本社会学部, 准教授 (60352829)
竹端 寛 兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (90410381)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ケア倫理 / 地域共生社会 / 社会実装 / 新自由主義 / 包摂/排除 / 公私二元論 / 民主主義 / フェミニズム / 共生社会 / Caring with / 生産性至上主義 / ベースの支援 / 社会福祉教育 / 倫理的ジレンマ / 応答し合う関係 / 共助 / 村落共同体 / 介護 / 正義 / リベラリズム / ケア / 倫理 |
研究成果の概要 |
「ケア倫理」が包摂された「地域共生社会」を実現するためには、新自由主義的な価値観が社会を席巻することを排し、人びとがケアの責任から逃げない社会を作り、排除/包摂の問題に丁寧に目を向けて議論を行い、そのようにして社会の中にケアを充足させることが必要である。 ケアを充足させることで、われわれは、①気遣い合うケア関係が存在する社会②ケアをわれわれの問題と捉える社会③応答しあう関係性にケアの可能性が開かれた社会④日常生活を支えるモデルが存在する社会⑤ケアが民主的で変革的な「民主主義的な社会」の根幹に位置づけられている社会を手に入れることができるのである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ケア概念を、政治的なそれとして整理された研究はまだ多くない。ケアを社会のアジェンダにしていくためには政治的な捉え方が不可欠だとする政治学者Trontoの議論やケアは実践至上の現場主義に陥りがちであるから、政治的・社会的価値を持つ概念として議論することが重要だとする哲学者Held等のケア倫理の議論をケアの本質を議論する際に依拠する先進的な議論として採用し、ケアを中心に据えた「地域共生社会」の構築を哲学や福祉社会学の研究者と、社会福祉学という実践の研究者とが共同で研究し、ケア中心の社会のあるべき像を描き、その社会構築の意義と社会実装の課題を示したことが本研究の学術的な特色である。
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