研究課題/領域番号 |
17K04256
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
宮川 淑恵 (濱島淑恵) 大阪歯科大学, 医療保健学部, 准教授 (30321269)
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研究分担者 |
宮川 雅充 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (40389010)
南 多恵子 京都光華女子大学, 健康科学部, 准教授 (10455040)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ヤングケアラー / ヤングアダルトケアラー / 家族介護 / 若者ケアラー / 高齢者介護 / 地域福祉 / 児童福祉 / 介護者支援 / 家族福祉 / 多職種連携 |
研究成果の概要 |
本研究の目的はヤングケアラー(以降YC)の実態を明らかにすること、YCの発見のための指標を開発することであった。2016年実施の大阪府立高校10校の生徒を対象とした質問紙調査と同様の調査を埼玉県立高校11校を含む15の高校で行った。また20名のYC(元YCも含む)を対象としたインタビュー調査を実施した。YCの存在割合は、高校生の回答にもとづいた場合、大阪府の場合5.2%、埼玉県の場合5.3%であった。また、学校のある日に2時間以上のケアを行っている者はそれぞれ1.2%、1.3%であり、2調査の結果は類似していた。大阪府の調査からは、家事の手伝いの頻度によりYCを発見できる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第1に、子ども自身の視点から、ヤングケアラーの実態をとらえることを試みた点が挙げられる。特に教員調査と高校生調査との比較により、教員では把握しにくいヤングケアラーが存在する可能性が示された。未だ曖昧な存在であるヤングケアラーの実態を明確化することに貢献したと言える。第2に、ケア役割による学校生活への影響を検討することで、ケア役割によって生じる子どもたちの問題を量的に示した。第3に、ヤングケアラーを判別するに際し、「家事の手伝い」の頻度の確認、学校がある日のケア役割の状況が、一定の指標となる可能性を示唆した。これは今後のヤングケアラーの発見・支援に大きく貢献するものと考えられる。
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