研究課題/領域番号 |
17K04270
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 中部学院大学 |
研究代表者 |
平野 華織 中部学院大学, 教育学部, 准教授 (60454302)
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研究分担者 |
浅野 俊和 中部学院大学, 教育学部, 教授 (00300351)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 女性生活運動 / 保育運動史 / 伊勢湾台風 / セツルメント / 名古屋保育問題研究会 / 女性生活史 / 保育運動 / 災害 / 被災者支援 |
研究成果の概要 |
本研究は、災害等の非常時の保育実践における事例の1つとして、1959(昭和34)年9月の伊勢湾台風被災後に名古屋市南区弥次衛町の応急仮設住宅内で無認可の臨時託児所として出発したヤジエセツルメント保育所での取り組みを取り上げた。分析対象としたのは、調査の過程で新たに発掘したガリ版刷りの園だより『レンガの子ども』や文集『レンガの子ども-母親特集号-』などの1次史料である。後年何度も版を変えて発行された単行本『レンガの子ども』には収められていない記録等も数多く見られるため、同書の記述だけに基づいてなされた先行研究を批判的にとらえ、女性生活史の立場から新知見を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、まず、「平常時」ではなく、「非常時」における実践へと着目し、「問題史」的アプローチを試みていくものである点に学術的な特色がある。その姿勢は、「非常時」における福祉・保育の実践的な対応を過去の優れた取り組みから学び、歴史的検証を通して、今日的意義を抽出することを企図しており、「現在進行形的な取り組み」を追う現状分析に終始するものでも、過去に起きた出来事の整理にとどまるものでもなく、「過去形を現在形及び未来形につなぐ取り組み」として、歴史的価値を「総合」的かつ「融合」的な探究を行った。
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