研究課題/領域番号 |
17K04273
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
岡本 祥浩 中京大学, 総合政策学部, 教授 (70211810)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ライフコース / 居住リスク / 困窮 / ライフステージ / 引き金 / きっかけ / 住居の道筋 / 高齢化 |
研究成果の概要 |
電話相談の事例や当事者への聞き取りを通して居住困窮に至る道筋を分析した。無料電話相談事例(全286例中138例)を分析し、ライフステージ別居住困窮のきっかけを明らかにした。「思春期から自立期」「世帯形成期」「安定的な世帯期」「退職後または老後」というライフステージ別に特徴的なきっかけが見いだされた。居住困窮者支援団体の利用者(44件)に団体と関わる経緯の聞き取りを分析し、「生活全般の困窮」、「ライフステージの不安定」、「きっかけ」が輻輳して居住困窮に至ったことが明らかになった。 本研究は、居住困窮に至る複数の要因がライフコース上で輻輳することを明らかにし居住困窮に陥る仕組みを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで一般に居住困窮に至る道筋を特定の出来事やライフコースとして捉えていた。イギリスを中心とした欧州においては社会経済の変化に加えて特定の出来事が引き金となり居住困窮に至ると理解されていた。特にライフステージの変化に伴う不安定性の影響が指摘されていた。本研究は居住困窮に至る道筋が「生活全般の基礎的な困窮」、「ライフステージの不安定性」、「引き金としての出来事」の輻輳で構成されていることを明らかにした。居住困窮者は複数の要因を同時に抱えて困窮しているように見えていたが、要因の輻輳を防ぐことで居住困窮の予防が提示できる。
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