研究課題/領域番号 |
17K04307
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
相川 充 筑波大学, 人間系, 教授 (10159254)
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研究分担者 |
渡部 麻美 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 准教授 (40635918)
藤枝 静暁 埼玉学園大学, 人間学部, 教授 (60521515)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 感謝感情 / 感謝表出スキル / ソーシャルスキル / 儀礼的感謝行動 / ポジティブ心理学 / 感謝 / 学校適応 / 学校適応感 / 心理的負債 / 感謝スキル / 特性感謝 / 状態感謝 / 負債感情 / subjective well-being / 介入研究 / 教育系心理学 / 実験系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究は,感謝を感じた者が感謝行動を実行すると,対人関係の形成と自己認知の拡張に効果を及ぼすことを検討したものである。主な成果は次の3つである。 1つは,感謝スキルの実行が,感謝される側の認知と行動に影響を及ぼし,感謝する者の孤独感の低減に効果を及ぼすことを実証した。2つ目は,儀礼的感謝行動が,感謝する者の対人関係の良好さの認知と孤独感に影響を及ぼすことを,大学生と社会人を対象にした個別の調査で明らかにし,また儀礼的感謝行動の抑制を目指したトレーニング効果を検証した。3つ目は,小中学校教師における,感謝に対する認知や感謝スキルの実行の程度が,児童生徒に及ぼす効果について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の研究では,感謝感情→自己認知の拡張→対人関係の形成という過程が仮定されていたが,本研究は,感謝感情→感謝行動→対人関係の形成→自己認知という過程を実証したことによって,感謝感情がポジティブ効果を持つ心理過程についての精度を高めた。感謝スキル・トレーニングや,儀礼的感謝行動の抑制トレーニングが一定の効果を持つことを実証して,臨床心理学的場面での感謝トレーニングの有効性についてのエビデンスを提供した。さらに,教師の,感謝に関する認知や行動が児童生徒の適応状態に効果を及ぼすことを明らかにしたことによって,教師教育に関して,実証に基づいた具体的な提言を与えることが可能になった。
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