研究課題/領域番号 |
17K04311
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
|
研究機関 | 成城大学 (2018-2022) 一橋大学 (2017) |
研究代表者 |
村田 光二 成城大学, 社会イノベーション学部, 教授 (40190912)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 視点取得 / 創造性 / 新奇性 / 有用性 / 内発的動機づけ / 向社会的動機づけ / 商品開発 / 異質性 / 異質な他者 / 多様性 / 非日常的用途テスト / 遠隔連想テスト / 無関連単語生成テスト / 創造性の個人差 / やり抜く力 |
研究成果の概要 |
本研究の第一の目的は、新商品開発場面での創造性を高めるために、内発的動機づけと視点取得が効果を持つことを示した先行研究を追試することであった。その上で、複数の使用者の視点取得が創造性をさらに高めるという仮説を検証することが最終的な目的であった。しかし、先行研究の追試を繰り返しても結果を再現できず、視点取得の効果も示せなかった。したがって、当初の研究目的については成果を得られなかった。視点取得は努力を必要とし、取り組んでも自分の視点を相手に投入したり、相手についてのステレオタイプ的知識を利用したりする可能性を確認できた。これらを乗り越える条件を探ることが今後の課題だろう。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当初の研究目的を達成できず、学術的意義や社会的意義も小さいが、本研究実施の過程で得たことからいくつか教訓を伝えられるかもしれない。1つは、視点取得やそれを含む共感は複雑な認知過程であり、十分な準備や多数の研究者の共同作業があった方がよいことである。日常場面でも相手の立場に立つこと(視点取得)はたやすくないことを自覚するとよいだろう。また、創造性の測定を実験場面で短時間に実施すること、またその産出物の創造性(新奇性、有用性)を評定することも困難であることだ。長期間を視野に入れた研究や現場研究等、別の方法も用いる必要がある。失敗から学び、再考しながら粘り強く研究を続けることも必要だと思われる。
|