研究課題/領域番号 |
17K04312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
黒川 光流 富山大学, 学術研究部人文科学系, 准教授 (40325543)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 組織内葛藤 / 葛藤対処方略 / 葛藤管理方略 / リーダーの志向性 / リーダーの自信 / チームの志向性 / チーム・プロセス / 組織の成果 / リーダーシップ / 社会系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,組織におけるリーダーとフォロワーとの間の葛藤に対するリーダーの管理方略を規定する要因,およびその葛藤管理方略が組織に及ぼす影響を明らかにすることであった。リーダーとして高い自信を保持しているほど,サーバント・リーダーシップを発揮しているほど,フォロワーとの間に信頼関係が構築されているほど,そしてチームに職務に積極的に取り組む態度があるほど,リーダーはフォロワーとの間の葛藤に統合的に対処しようとしていた。また,リーダーがフォロワーとの間の葛藤管理方略として統合的方略を用いることが,フォロワーの意見表明を促進する可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,リーダーの葛藤管理方略をリーダー行動の枠組みから捉え,その規定要因や組織にもたらす効果を検討した。その結果,リーダーの個人特性だけでなく,組織状況との交互作用がリーダーの葛藤管理方略を規定するという知見が得られた。従来の研究で見出された規定要因でも,リーダーが用いる葛藤管理方略の多様性を説明することが十分にはできていなかったが,本研究で得られた知見はその多様性を部分的にではあるが説明するものである。また,チームワークやリーダーシップに関する理論の拡張に寄与するものであるとも考えられる。
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