研究課題/領域番号 |
17K04313
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 駒澤大学 (2019-2022) 信州大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
長谷川 孝治 駒澤大学, 文学部, 教授 (20341232)
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研究分担者 |
佐藤 広英 信州大学, 学術研究院人文科学系, 准教授 (00598691)
古谷 嘉一郎 北海学園大学, 経営学部, 准教授 (80461309)
古里 由香里 立教大学, 大学教育開発・支援センター, 助教 (20793095)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 安心さがし / 自尊心 / SNS / Twitter / LINE / Instagram / 自己本位 / 他者本位 / 感情反応 / 行動反応 |
研究成果の概要 |
安心さがしとは,重要他者が本当に自分を大切に思っているかを確認する行動である。低自尊心者の安心さがしは他者からの拒絶を生むが,高自尊心者のそれは受容を生起させる。本研究は,この上方・下方過程がSNSで見られるかを検討した。分析の結果,SNSでも安心さがしが行われ,低自尊心者に顕著であることが示された。また,低自尊心者は安心さがしを受容された場合,さらに安心を探すことも示された。このことは自己本位的な安心さがしの受け手はポジティブな気分にならないのに詳細を尋ねる不適応な対人相互作用の存在を示唆するものであった。逆に,他者本位的な安心さがしは,受け手との良好な相互作用を生起させることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,親密な二者関係における低自尊心者の安心さがしという不適応な対人行動がSNSにおいても同様に見られることを示すという点で,社会心理学における自己と対人関係に関する領域に新たな知見を提供するという学術的な意義がある。また,このことは,現代社会において若者を中心とした人々が行うSNSでの行動を,従来のface-to-faceの対人関係で蓄積された社会心理学の枠組みを拡張する形で読み解くことが可能であることも意味する。これによって,本研究の知見は,SNS依存等の不適応な対人行動がなぜ生起し,いかにすれば制御できるかを考えるための視座を与えうるという社会的な意義も持つと考える。
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