研究課題/領域番号 |
17K04319
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 明治学院大学 (2018-2019) 福島学院大学 (2017) |
研究代表者 |
内藤 哲雄 明治学院大学, 国際平和研究所, 研究員 (20172249)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 異文化間コミュニケーション / 地位 / 性 / PAC分析 / 事例研究 / 了解的解釈 / 現象学的データ解釈技法 / クラスター分析 / 対人コミュニケーション / スキーマ |
研究成果の概要 |
日本の大学に留学あるいは勤務する外国人を対象として、地位が上下あるいは同格であること、また性別の異同(社会的なヒエラルキー)が、対人コミュニケーションにどのような違和感や不適応をもたらすのかを、PAC分析を通じて探索していくことが本研究の目的であった。PAC分析は、被検者に自由連想項目同士の類似度の近さを回答させクラスター分析し、その構造のイメージを被検者本人に聞く方法である。本課題研究では、日本のように、地位の上下や性に応じて言語の使用に大きな違いが見られる国がある一方、社会的ヒエラルキーによる違いがほとんど見られない国もあり、地位と性の文化的スキーマがかなり異なることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筆者はこれまでの科学研究費による一連研究で、人間関係、言語コミュニケーション、非言語コミュニケーションで、それぞれの文化に規定されたスキーマ(認知的枠組み、暗黙裡の理論)が存在することを明らかにしてきた。本研究課題では、出身国の異なる留学生らを対象として、社会的地位と性が対人言語行動のスキーマに及ぼす影響を探索することであった。結果は、社会的地位と性に応じて言語が大きく異なる日本の特異性を示していた。これらの結果は、文化の違いによる戦略的スキーマの違いに応じての異文化適応の教育に利活用でき、外国人や帰国子女の日本人との対人コミュニケーションでの違和感や不適応の改善に有用であるといえよう。
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