研究課題/領域番号 |
17K04323
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
外山 みどり 学習院大学, 文学部, 名誉教授 (20132061)
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研究分担者 |
山田 歩 滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (00406878)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 社会的認知 / 普遍性-特殊性 / 態度帰属 / 対応バイアス / 普遍性ー文化特殊性 / 因果的思考 / 帰属バイアス / 普遍性-文化特殊性 / 原因帰属 / 自己記述 / 対人認知 / 文化 / 自己認知 / 他者認知 / 認知のエラー / 社会系心理学 / 文化比較 |
研究成果の概要 |
従来、文化差が指摘されてきた帰属過程の諸現象、特に態度帰属における対応バイアスについて、その基礎的な推論過程における文化差の有無を再検討し、状況的な拘束力に気づかせるような実験操作が対応バイアスを消失させるか否かを、日米の成人サンプルを用いて検証した。その結果、日米のサンプルが示したパターンは非常に類似しており、アメリカ人の参加者でも日本人同様、状況の拘束力に気づくと対応バイアスを起こさなくなる傾向が見出された。帰属過程の基本的な推論過程には文化差が少ないことが確認されたが、使われたトピックに対する態度には文化差が見られ、文化により優勢な通念が異なることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
対応バイアスに関しては、日本人もアメリカ人同様のバイアスを示すことを再確認した上、態度推測の前に因果関係の考慮を促す実験操作が、日本人とアメリカ人のどちらに対しても、同様に対応バイアスを消滅させることを示したことは意義が高い。この結果から、態度帰属における基本的な推論プロセスの普遍性が確認できたと言える。 また、自己記述の文化比較研究でよく用いられる20答法についても、日本人の場合には、文頭の「私は」の有無や教示文によって記述内容が大きく異なることがわかり、比較のツールとしての限界を指摘できた点も意味があった。
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