研究課題/領域番号 |
17K04326
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 鎌倉女子大学 |
研究代表者 |
田口 良子 鎌倉女子大学, 家政学部, 准教授 (00573726)
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研究分担者 |
斉藤 光江 順天堂大学, 医学部, 教授 (30205679)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 選好の多様性 / 選択型実験 / ヘルスリテラシー / がん検診 / 選好 / 社会系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究では,40歳代女性を対象として,乳がん検診への選好の多様性と,多様性の原因,特にヘルスリテラシーの選好への影響について,選択型実験を行い検討した。対象者は本研究で設定した5属性からなる乳がん検診を概ね評価していたが,一部の属性には選好の多様性(個人差)があることが明らかとなった。『テレビ,新聞,インターネット』における「検診のすすめ」に対しては,関心が高い層と低い層が存在し,その背景にはヘルスリテラシーの高さなどが影響している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳がん検診の選好について,ランダムパラメータロジットモデル,潜在クラスモデルによる分析を行った。ランダムパラメータロジットモデルでの分析により,選好の多様性が存在すること,潜在クラスモデルによる分析により,選好の同質的な個人からなる複数のクラスに分かれること,さらには,選好の多様性の原因として,ヘルスリテラシーを含む心理社会的要因が影響していることが明らかとなった。潜在クラスモデルを用いることで,条件付きロジットモデルを用いた時にはわからなかった傾向の異なるクラスの存在とその原因が明らかとなり,がん検診への評価の違いにあわせた具体的な働きかけが有効である可能性が示唆された。
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