研究課題/領域番号 |
17K04327
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 成城大学 |
研究代表者 |
中村 國則 成城大学, 社会イノベーション学部, 教授 (40572889)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 意思決定 / 情報 / 確率 / 価値 / 数値 |
研究成果の概要 |
本研究課題では人が知ることの価値判断がどのような基準でなされているかを検討することを目指し,情報とその情報を受け取ることの価値との関係を,情報伝達のあり方や情報自体の数学的性質といった様々な側面から検討した.具体的には,様々な情報を得たときの価値,あるいは自分の知っている情報を他者に伝えるために必要な価値を評価させ,その評価結果と情報の統計的性質や評価を下した状況との関係を分析した.その結果,同じ情報であっても受け取るよりは与える方が高い価値を持つとみなされ,起こりにくいことは起こりやすいことよりも高い価値を与えられるということが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本申請課題は,自分が持つ情報は人から与えられるものより価値が高いと判断する傾向を明らかにするものである.このような知見は,たとえば人が自分の意見に合致した情報を探索する傾向がある,他者から受け取る情報を自分の信念に合う形で取り入れるといった,古典的な心理学的知見に新たな解釈を与える点で大きな意義を持つと考えられる.たとえば,自分の意見に合う情報は大きな労力を払ってでも得ようとするが,合わない情報は少しの労力で探索することを停止してしまう,といった情報収集行動に関する新たな予測を導き,このような予測の検討はネット社会における検索行動を考える上で示唆的であろう.
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