研究課題/領域番号 |
17K04328
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
唐澤 真弓 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (60255940)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 文化差 / 不安 / 女性 / Menstruation / エストロゲン / 不安傾向 / 女性ホルモン / 月経周期 / ネガティブ感情 / 神経症傾向 / 脳波測定 / 文化比較 / EEG / ホルモンバランス / 文化心理学 / ホルモン / 認知傾向 / 脳波 / 行動課題 |
研究成果の概要 |
不安生成メカニズムについては、心理学医学等の学際的な研究が蓄積され、アメリカ人女性の不安障害は男性の2倍近く、また卵胞ホルモンと育児不安の関連等、男女差が報告されている。同時に不安や神経症傾向については、文化差も指摘されてきた。本研究では、女性特有の不安関連要因である卵巣ホルモンと不安傾向との関連について、日本人女子大学生を対象として検討した。その結果、アメリカと比較して、日本ではホルモンバランスと不安傾向の関係がやや弱いことが明らかになった。このことは、卵胞ホルモンと不安傾向との関連には、生理的特性だけでなく社会・文化での経験や制約を検討していく必要性を示唆するものであろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不安は女性により多く見られ、また卵胞ホルモンと産後うつとの関連など女性を対象とした、医学や心理学での研究成果が報告されてきた。しかし、不安経験や不安による認知的不全などが、ホルモンバランスの変化時期とどの様に対応しているのか、詳細がまだわかっていないことも多い。また不安や神経症に関しては文化差も報告されている。今回の研究で、女性の生理サイクルの経験と不安の関連の効果が文化によって異なる可能性が示唆されことは、ホルモンの影響パターンには多様性があり、社会文化的視点からの研究、文化間比較も不安のメカニズム解明のために必要であることを示唆することとなろう。
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