研究課題/領域番号 |
17K04330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 名古屋産業大学 |
研究代表者 |
和泉 潤 名古屋産業大学, 現代ビジネス学部, 教授 (90110725)
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研究分担者 |
石橋 健一 名古屋産業大学, 現代ビジネス学部, 教授 (00333039)
豊田 祐輔 立命館大学, 政策科学部, 准教授 (00706616)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ゲーミング・シミュレーション / 公聴会 / 意見変化 / 社会基盤整備 / 専門家 / ゲーミングシミュレーション |
研究成果の概要 |
研究期間を通じて、3回の公聴会ゲーミング・シミュレーション実験を行い、仮想公聴会参加者の意見変化に関するデータセットを整備した。実験データを分析した結果、複数回の公聴会に参加した参加者の意見は、変化することが計測された。参加者は、仮想公聴会での専門家(学識経験者、ジャーナリスト)の意見を参考にして、自らの意見を決定していることが明らかになった。さらに、参加者の意見が仮想公聴会での専門家の意見が同一(賛成、中立、反対)の場合は、参加者は専門家の意見と独立に自身の意見を決めていること、専門家の意見が同一でない場合は、参加者は、いづれかの専門家の意見を参考にして決定していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、公聴会に連続して参加した傍聴者の意見は大きく変化すること、傍聴者自身の意見形成に、公述人の意見を参考にしない場合と参考にする場合があることがわかった。仮想公聴会ではあるが、傍聴者の意見変化計測は、初めてのことである。3度の実験を重ね約300余りのデータセットを構築できたこと、また、傍聴人の意見形成に公述人が影響を与えているパターンを明らかにしたことについて学術的意義は大きい、と考える。すなわち、行政の様々な計画の場で用いられている公聴会制度について、分析の視座を与えることとなり、公聴会運営についての評価を可能にしたことの社会的意義は大きいと考える。
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