研究課題/領域番号 |
17K04334
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
大友 章司 甲南女子大学, 人間科学部, 准教授 (80455815)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 食品消費行動 / 衝動的動機 / 意図的動機 / 習慣 / 行動文脈 / 行動変容 / 食物摂取頻度調査 / 菓子 / 状況的文脈 / 習慣的文脈 / 動機的文脈 / 不健康な食品消費行動 / 生活環境 / 消費行動 / 心理的手掛かり / 状況要因 / 行動受容 / 社会系心理学 / 消費者行動 / インフォグラフィックス / BCT |
研究成果の概要 |
肥満などの問題では、個人の意志に基づいて行動変容することが極めて困難であることが大きな障害となっていた。本研究では、不健康な食品消費行動を生じさせる行動文脈の影響を視覚化するフィールド研究を行った。その結果、行動文脈として、食習慣、動機、状況といった3つ側面があることが分かった。その中でも、誘惑的な環境を示す、食品のストックの多さやフードアウトレット効果といった食生活に関する状況的文脈が不健康な食品消費行動に強く影響を及ぼしていることが明らかになった。本研究では、これらの日常生活におけるさまざまな行動文脈の不健康な消費行動への影響とその変動を、モデル推定により視覚化することを可能にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代社会は”肥満を誘発する環境”と呼ばれているように、肥満人口の増加が大きな健康問題となっている。本研究では、個人が取り巻く行動文脈の日常的な変動を心理学的なモデルを用いて、実際の生活環境そのものが不健康な食品消費行動に及ぼす影響を視覚化することで検討を行った。その成果として、不健康な食品消費行動は、意図的動機よりも衝動的動機によって生じていることが明らかにされた。従来の研究では、明確にされてかなかった日常変動における状況依存的な衝動性の影響プロセスを示すことができた。このように本研究では、心理学の立場から、日常場面での不健康な食品消費行動を生じさせるメカニズムの解明を行っている。
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