研究課題/領域番号 |
17K04338
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
加藤 道代 東北大学, 教育学研究科, 教授 (60312526)
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研究分担者 |
黒澤 泰 茨城キリスト教大学, 生活科学部, 講師 (00723694)
神谷 哲司 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (60352548)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | コペアレンティング / 思春期 / 子育て / 夫婦ペアレンティング調整行動 / 促進 / 批判 / 家族システム / コミュニケーション / 母親の調整行動 / 半構造化面接 / 父親 / 夫婦ペアレンティング調整 / 思春期子育て / 幼児期子育て / 父親による子どもへの関与 / 夫婦ペアレンティング / 子育て期 / 調整行動 / 父親関与 / 夫婦間相互調整 / 子育て危機 / 親発達 |
研究成果の概要 |
思春期の子育てにおける母親から父親への調整行動(促進と批判)について、父親と母親 を対象とした半構造化面接を行った。促進は「子ども(父親)の言葉や気持ちを父親に(子どもに)代弁する母親」「父子接触の機会をアレンジする母親」「父親に子どものことで相談・依頼する母親」「父親を立てる母親」「感謝する母親」に分類された。批判は「父親の対応に対する制止・修正者としての母親」「仲裁者としての母親」に分類され、父親不在時の父子関係仲介や仲裁も行われていた。促進は父親に認識され一致したコペアレンティングに結びつきやすいが、母親の批判の意図、真意やその後の調整行動は、父親に十分には伝わらない可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国の子育ては、乳幼児期に限らず概ね母親が第一養育者である。母親が父親とのコペアレンティング関係を形成、維持するための調整行動の詳細について、「父親‐母親‐子ども」単位の日常的エピソードを促進と批判の両側面から抽出し分類した。母親は母子関係、父子関係、父母関係という多様なサブシステムをつなぐ仲介役として、多彩な工夫と調整を行い、直接的、間接的に家族関係維持に努力していることが明らかとなった。さらに、間接的あるいは明示的ではない調整行動や衝突回避の努力は、家族成員間で共有されにくいため、コペアレンティング支援の基礎として家族内のコミュニケーションの質を高める支援が必要であることが提案された。
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