研究課題/領域番号 |
17K04340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
松本 光太郎 茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (60420361)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 爪切り / 手 / 乳幼児 / 高齢者 / 親子 / 自他関係 / ケア / 痛み / 養育者 / 日常行為 / 生涯発達 / 幼児 / 母親 / 身体 / 言語 / 父親 / 生活行為 / 発達 / 乳幼児期 / 高齢期 |
研究成果の概要 |
乳幼児の爪切りの縦断研究を中心に、養育者が子どもの爪を切る動機として、乳児自身が自分の身体を傷つけてしまうことにくわえて、養育者自身が傷つけられてしまう親子の事情が絡み合っていること、また手という対象関係は手を握られ動かそうとすることにより生じることなどから他者が関わっている可能性、そして痛みの形成において「イタイ」という言語使用における言語と感覚との関係、それから爪切りを生後10か月ごろ嫌がるようになり、2歳前後であらためて爪切りを拒否するようになり、この後拒否は徐々に収束していく過程の心理発達について提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
爪切りという日常行為にはらむ親子のあいだで生じる困難や、身体内の対象関係の成り立ちにおいて他者が関わる可能性、それから痛みの形成や心理発達を爪切りの拒否の収束から読み解いていくことなど依然粗削りながら乳幼児研究や自他関係の研究に新たな知見を提供しうる成果である。また学術的意義にとどまらず、子育てを行う養育者において表立って問題にされたなかった爪切りという難題や、広く子どもをケアすることの悩ましさを知らしめる社会的意義がある。
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