研究課題/領域番号 |
17K04345
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
岡田 努 金沢大学, 人間科学系, 教授 (10233339)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 青年期 / 友人関係 / 自己 / 現代青年 / 不適応 / 脆弱性 / 自己愛 / 代替DSM-5モデル |
研究成果の概要 |
現代青年の対人関係における諸問題とパーソナリティ特性の関連について,調査研究を行った。2017年12月には大学生に対して自己愛,パーソナリティ特性,友人関係,自己意識,共感性,ランチメイト症候群傾向,ふれ合い恐怖傾向に関する調査を実施した。この結果は2019年度ヨーロッパ発達心理学会において国際発表された。 2020年度には趣味活動に没頭する青年の対人関係や自己の特性について検証するデータ採取を行った。この結果は岡田(2021)として論文化され発表された。 2018年度から2021年度にかけて,社会人および大学生に対して,友人関係,アタッチメント,自己愛に関する調査を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パーソナリティ特性と自己愛,対人関係の特徴から,軽躁的友人関係を持つ青年は外在的な病理の特徴を示し,ふれあい恐怖的な青年は内在的な病理の特徴を示すことが示唆された。また適応的な青年は他者からどう見られているかを気にしないことが示された。このようにパーソナリティ特性と現代青年の適応-不適応の間に一定の関連が見られることが明らかとなった。 また,特定の趣味に没頭する「オタク」青年に関するデータから,「鉄道オタク」青年には一般に考えられてきた自尊心の低さが見られないことが明らかとなった。このことはオタク青年や行動を不適応とみなす従来の研究とは異なる知見であり今後の研究への足がかりとなった。
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