研究課題/領域番号 |
17K04350
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
清河 幸子 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (00422387)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | メタ認知的モニタリング / 言語化 / 自己/他者 / 洞察問題解決 / 協同問題解決 / モニタリング / 協同 / 相互作用 |
研究成果の概要 |
研究1では,「他者の取り組みは自分自身のものよりも適切に評価できることから促進効果が生じる」という仮説について検討した。その結果,試行履歴を「他者のもの」と認識している時にはメタ認知的な処理が生じやすくなることが示された。研究2では,「他者に対して自分の取り組みを言語的に説明することを通じて促進効果が生じる」という仮説について検討した。その結果,UKでは,誰に向けて言語化するのかにかかわらず,言語化の妨害効果が示されたのに対して,日本では効果は示されなかった。このことから,思考の言語化が洞察問題解決に及ぼす影響は,参加者の属する集団により異なる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
他者と相互作用しながら課題に取り組むことは様々な場面において行われている。しかし,ただグループ・ワークを導入しただけでは期待した効果が得られるとは限らない。また,先行研究において,他者との相互作用が認知活動を促進することが示されてきているものの,「なぜ他者との相互作用により促進効果が生じるのか」,すなわち,促進効果の生起メカニズムについては十分に明らかになっているとは言い難い。本研究では,グループ・ワークを効果的に活用するために必要な生起メカニズムに関する基礎的な知見を提供している。
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