研究課題/領域番号 |
17K04351
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
富田 昌平 三重大学, 教育学部, 教授 (80342319)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 空想上の存在 / 想像的探険遊び / 空想 / 想像 / 魔術的思考 / 行事 / 幼児教育・保育 / ファンタジー / 幼児教育 / 保育 / 心理学 / 発達 / 想像力 |
研究成果の概要 |
空想上の存在との出会い体験が幼児期の発達において持つ意味を検討した。主な結果は以下の通りである。1.それらの体験を含む遊びや行事は,日本国内で広く盛んに行われている。2.そうした文化的実践への参加は,子どもの好奇心や探究心を刺激し,認識的,感情的,社会的発達を促す。3.保育者は子どものアイデアの創出や仲間との共有・協働,苦手意識や恐怖の克服を支え促す役割を果たす。4.子どもは3歳頃まで,空想上の存在概念が不明確なため,出会った実物を本物と見なしやすい。しかし,4,5歳頃になると次第にその概念は明確になり,懐疑的になるとともに,その驚異的で神秘的な空想上の存在概念を楽しむことができるようになる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子どもは遊びや生活の中で様々な空想上の存在と出会う。しかし,それらは「現実でない」ため,子どもが現実に適応する上で役に立たないか,時に有害であると見なされやすい。本研究では,文化的実践への参加という観点から,それらの出会い体験が持つ発達上の重要な意味を明らかにした。また,それらは驚異的で神秘的であるため,現実との混同や恐怖を引き起こし易いことから,特に本物志向の実物の空想上の存在を子どもの前に登場させる場合に,考えられる年齢ごとの実践上の留意点を明らかにした。
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