研究課題/領域番号 |
17K04360
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
三山 岳 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (80582858)
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研究分担者 |
五十嵐 元子 帝京短期大学, 帝京短期大学, 准教授 (30468897)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 巡回相談 / インクルーシブ保育 / インクルーシブな環境 / 保育支援 / 認知過程 / 対話・ダイアローグ / 相談モデルの構築 / リフレクティング / 環境評価 / 質的分析 / インタビュー調査 / 質問紙調査 / 保育実践分析 / 教育系心理学 |
研究成果の概要 |
保育者のインクルーシブな環境意識を構築する巡回相談においては、①相談対象児は保育者が同僚と確認しながら保育で確かに気になると認識した子どもであることを最大限尊重すること、②保育者はカンファレンスにおいて話し合った内容から、保育環境を改善・実現するための学びを確実に得ていること、③相談対象児の発達の状況やその背景に応じて、行動観察だけでなくその発言に注目することや、カンファレンスの進め方を工夫しながら保護者も交えることが可能なこと、さらにはインクルーシブな保育環境そのものに焦点を当てた相談を進めることも、保育者の意識や現状の改善には効果的であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の社会的意義の一つ目は、巡回相談が相談対象児の発達支援のみならず、保育者の保育環境を改善する保育支援の役割を持つことを確かめた点にある。心理の視点からは発達に問題がないと思われる子どもの相談でも、保育環境の課題を考える保育支援の観点から捉えることの重要性を明らかにした。二つ目は保育支援を含みこんだ相談では、子どもの状況や背景に応じて、新たな技法を導入することで、子ども理解や保護者との協働が深まり、インクルーシブな保育環境を実現することにつながることを明らかにした点にある。
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