研究課題/領域番号 |
17K04363
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
|
研究機関 | 東京福祉大学 |
研究代表者 |
成本 忠正 東京福祉大学, 心理学部, 准教授 (60434560)
|
研究分担者 |
松浦 直己 三重大学, 教育学部, 教授 (20452518)
沢 哲司 北里大学, 医療系研究科, 講師 (80756768)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 視空間ワーキングメモリ / ADHD児 / 視覚イメージ / 実行機能 / 視空間イメージ / 視空間性ワーキングメモリ / ADHD / ワーキングメモリ / 特別支援教育 / 教育心理学 / 認知処理 / 支援ツール |
研究成果の概要 |
ADHD児のワーキングメモリ能力を直接的に検証可能な「イメージ統合課題」を用いてADHD児と定型発達児の視空間ワーキングメモリ能力を測定した結果、ADHD児の課題成績の方が低い。なお、両群の短期記憶能力に相違は認められていないことから、この成績の相違をADHD児の記憶容量の低さに求めることはできない。また、この課題遂行には実行機能の関与が弱いと考えられることから、成績の相違をADHD児の実行機能の弱さに求めることはできない。コロナ感染の拡大によりイメージ統合課題のトレーニングツールとしての可能性を検証することはできなかった。現在は予備実験の途中である。今後もこの効果検証を実施する予定である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ワーキングメモリとは、保持と処理の続作業を担う能力である。先行研究では、記銘情報を保持し、その保持期間に「別の」処理課題を求める二重課題が用いられてきた。このような課題の達成には、処理と保持の遂行能力以外にもそれを支える実行機能(たとえば無関連情報を抑制することやもはや必要のない心的表象を新たな表象に更新することなど)が強く求められる。本研究では、これまでの課題よりも直接的に処理と保持の遂行能力が測定できるイメージ統合課題を用いて、ADHD児の正確なワーキングメモリ能力を調べることにした。この能力を正確に理解することで、より精度の高い検査 (スクリーニング) ツールを開発することが可能となる。
|