研究課題/領域番号 |
17K04371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 白百合女子大学 |
研究代表者 |
田島 信元 白百合女子大学, 人間総合学部, 教授 (90002295)
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研究分担者 |
宮下 孝広 白百合女子大学, 人間総合学部, 教授 (00190778)
鈴木 忠 白百合女子大学, 人間総合学部, 教授 (40235966)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 生涯現役社会 / 越境的交流 / 垂直的越境 / 水平的越境 / 共同体システム / 職業アイデンティティ / 垂直的越境交流 / 水平的越境交流 / 小集団活動 / 世代間交流 / 共同体意識 / 非認知能力 / 将来展望力 / 企業内「生涯現役」社会 / 共同体 / 垂直的交換関係 / 水平的交換関係 / 職業的アイデンティティ / 世代性の継承 / 越境性 / 境界横断活動 / 生涯発達 |
研究成果の概要 |
本研究は、越境的交流という自他相互の発達支援ツールが高齢期における健全な「生涯現役」活動に影響を及ぼすという視点のもと、まず、生涯現役を目指す職場における人材養成システムのあり方とその支援法について検討した。特に、若年層年代、中年層年代、高齢層年代の従事者との相互交流のあり方や役割分担において、垂直的越境交流を通した共同体的システムが形成されており、越境的交流支援の重要性が示唆された。また、職業生活を目前とする大学生においても、日常的な共同生活が求められる学生寮で暮らすことを通して、越境的交流を通した共同体的システムを獲得していくことが示され、生涯発達の観点から支援の重要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、企業を中心として声高に叫ばれ始めている「生涯現役」という思想の展開について、多くの高齢者が健全な「生涯現役」活動に従事できる条件を検討し、生涯現役を目指してきた特定の企業を対象とする事例研究であったが、「企業内の若年・中年・高齢層の三世代間の越境的交流による共同体システムの構築」という、どの企業にも適用できうるモデルが抽出された。さらに、日常的な共同生活を通して人格形成を育むことを目指してきた大学寮生に対する事例研究からも、4年という短期間でも同様の現象が抽出され、越境的交流に基づく共同体システムの構築という「生涯現役」社会構築の条件は、今後、生涯発達支援の中核となることが期待される。
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