研究課題/領域番号 |
17K04379
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
三島 浩路 中部大学, 現代教育学部, 教授 (90454371)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | いじめ被害 / 排斥 / 将来展望 / 生徒 / 学校適応 / 高校生 / いじめ / 抑鬱 / 仲間はずれ / 社会的排斥 / ネットいじめ |
研究成果の概要 |
「いじめ」被害の中に排斥という要素が存在することから、「いじめ」被害における排斥に着目して、被排斥経験が生徒の将来展望を低下させることにより、学校適応が低下するという仮定を設け検討した。その結果、中学生当時の「いじめ」被害が高校入学後の学校適応等に影響する可能性が示唆され、その過程において、将来展望を構成する一つの因子である「向社会的努力志向」が関連する可能性が示された。具体的には、高校入学後の友人適応には、中学生当時の「いじめ」被害が直接影響する可能性と将来展望の低下が介在する可能性の両方が示唆されたが、学習適応に関しては、将来展望の低下が介在する可能性のみが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
仲間からの排斥による「いじめ」被害が、生徒の学校適応に負の影響を及ぼす過程に関しては、排斥によって生じた強いストレスや抑鬱傾向の高まりなどの情緒的な要因が介在すると考えられ、そうした情緒的な側面に対する支援が中心だった。しかし、本研究の結果から考えれば、生徒の学校適応を高めるためには、抑鬱傾向を改善するなどの情緒的な側面に対する支援だけでなく、生徒の将来展望を強化する支援も重要となると考えられる。「いじめ」被害を受けた生徒に対する支援の新たな方向性を示唆できた点に本研究の社会的意義がある。
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