研究課題/領域番号 |
17K04385
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
矢藤 優子 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (20352784)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 縦断研究 / 生理指標 / 社会的関係性 / オキシトシン / コルチゾール / 発達 / 胎児 / 乳幼児 / 母子関係 / 親子関係 |
研究成果の概要 |
本研究は,親子の社会的関係性を胎児期から幼児期まで縦断調査し,養育者の子育てと子どもの育ち,またそれらに影響を与える物理的・社会的環境要因を解明することを目的とした。妊娠25週から3歳齢までの子どもとその母親を対象に,行動観察や質問票,生理指標(コルチゾール・オキシトシン)など,多様な定量的縦断データを収集した。分析の結果,妊娠期女性にも非妊娠期女性および男性にみられるものと同様のコルチゾール分泌パターンが見られ,起床時反応も見られた。妊娠期にQOL得点が高いほど起床時コルチゾール反応が大きくなる傾向が示され,妊娠期の母親のコルチゾール分泌量と出産後の子どもの社会性や気質との関連が見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
養育者と子どもの発達のプロセスを縦断的に追跡し定量的データを収集することは,発達心理学研究において最も重要でありながら,とりわけ我が国においては国際的に見ても遅れをとっているのが現状である。本研究は,これまで客観的指標に乏しかった親子の社会的関係性について,発達心理学・生理学・地域社会学といった学問領域が領域架橋的に集結した縦断研究であるところに学術的意義がある。親子関係の諸問題を個体内要因のみに帰属させることなく,行政機関との連携に繋げ,家族,地域社会を巻き込んだ形で,科学的根拠に基づく子育て支援のあり方の提案をめざすところに社会的意義を有する。
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