研究課題/領域番号 |
17K04386
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
|
研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
東山 薫 龍谷大学, 経済学部, 准教授 (40563763)
|
研究分担者 |
板倉 昭二 京都大学, 文学研究科, 教授 (50211735)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 心の理論 / 幼児 / 母子 / 実行機能 / 説得課題 / 集団主義対個人主義 / 文化比較 / 日本 / オーストラリア / 教育系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究では3~6歳の幼児72名とその母親を対象に子どもには心の理論を測定する課題10種,実行機能を測定する課題を4種,説得課題を2種実施し,言語能力も測定した。母親には学歴や就業・経済状況の回答,実行機能の測定,説得課題を行った。母子には文字のない絵本読み,ブロック課題,自由遊びをしてもらった。 その結果,先行研究通り心の理論と葛藤抑制やワーキングメモリに有意な相関が認められ説得課題との間にも有意な相関が見られた。世帯年収や父母の教育年数,就業形態による心の理論成績の差は見られなかったが,母親の認知的柔軟性/葛藤抑制と子どものそれには有意な相関が見られ,母親の言語使用との関連も見られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心の理論と実行機能の関連を見る研究はこれまでにもあったが,誤信念課題のみで心の理論が測定されてきた。本研究では,10種に及ぶ心の理論を測定する課題を用い,子どもの実行機能のみならず,母親の実行機能を測定したことが独創的である。その結果,母子の実行機能には関連が見られたことは社会的意義があると考えられる。また,他者を説得する際は相手の心を想定した方が説得しやすいと考えられるが,日本においては説得能力と心の理論の関連を見た研究はなく,両者には関連があるが,親子の説得能力には関連が見られなかったという点は学術的意義があると考える。
|