研究課題/領域番号 |
17K04388
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 関西大学 (2019-2021) 梅花女子大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
阿部 晋吾 関西大学, 社会学部, 教授 (00441098)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 叱り / 性格特性 / 親子関係 / 教師生徒関係 / 教師ー生徒関係 / 教育系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、叱り方の評価次元を新たに解明し、性格特性と叱り方および叱りの受けとめ方との関連を新たに解明することであった。一連の質問紙調査を実施し、それを分析した結果、叱りには関係志向、加罰志向、改善志向の3つの評価次元が共通してみられることが明らかとなった。それと同時に、母親はポジティブに叱っているつもりでも、子どもからはネガティブに受け止められやすいといったように、叱る側と叱られる側の立場の違いや、双方の性格特性が叱りの評価に影響していた。また、全般的に関係志向と改善志向の叱りはポジティブな対人的影響、加罰志向の叱りはネガティブな対人的影響につながりやすいことも示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は叱り方やその影響の実態の解明のみにとどまらず、改善にも応用することができる。それぞれの性格に応じた叱り方や、その受けとめ方の特徴が解明されれば、親や教師が自分の叱り方を反省し、より適切なものへと修正するための手がかりになる。本研究の成果をもとにした、自分の叱り方を振り返るチェックリストを用いることで、自分の性格によって叱られる側との間に認識のずれが生じやすい点を確認したり、叱られる側の性格特性に応じて、しつけや指導するときに注意すべき点を確認したりすることができる。このように、学術的成果のみにとどまらず、子育てや生徒指導の指針として、教育実践にも貢献することができる。
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