研究課題/領域番号 |
17K04389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 太成学院大学 |
研究代表者 |
篠原 恵 (小高恵) 太成学院大学, 人間学部, 教授 (90321132)
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研究分担者 |
紺田 広明 福岡大学, 公私立大学の部局等, 講師 (60734077)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 母娘関係 / 青年期 / 動的因子分析 / 時系列 / 娘関係 / 青年心理学 / 行動計量学 |
研究成果の概要 |
本研究は中学1年生の母娘の3組のペアを対象に質問紙による測定を100日以上行い,日々の母娘関係の影響過程について検討した。日々の母娘関係の主要な共通概念である「親和因子」と「主張因子」を用いて,前日から当日の影響過程を検討するために時間的な遅れ(ラグ)を入れたモデルの動的因子分析を行った。その結果,3組に共通した関係として同じ因子間で母と娘の間で有意な関連が認められた。また母の親和因子と母の主張因子の間で有意な負の相関が認められた。さらに母娘関係の時系列の関連についてその日の母娘関係が次の日の母娘関係に影響しており,結合と分離が短い時間の中で影響しあっていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発達心理学的な観点からみると,青年期の親子関係は転換の時期,また再形成の時期である。この時期は子どもから大人になる移行期であり,心理的離乳という言葉で表わされるように親離れしていく時期である。これまでの親子関係研究の多くは親の子への態度・行動の研究,あるいは子の親への態度・行動についての研究というようにいずれかの視点に立った研究が多く,両者の相互作用を検討した研究は多くない。本研究では複数の親子を対象にし,両者の相互作用に加えて,毎日の親子のやりとりといった時間軸で捉えることでその影響過程を明らかにした。このことは,これまでの研究になく,非常に独創的で意義があったと思われる。
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