研究課題/領域番号 |
17K04391
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 西日本工業大学 |
研究代表者 |
山縣 宏美 西日本工業大学, デザイン学部, 准教授 (30461487)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 素朴概念 / 直落信念 / 顕在的知識 / 潜在的知識 / 科学的概念 / 慣性の法則 / 理科教育 / 知識の一貫性 / 体験的学習 / 知識獲得 |
研究成果の概要 |
本研究では,直落信念と呼ばれる素朴概念について,ペーパーテストとコンピューターのシミュレーションを使って調査を行った。水平に動くゴンドラからボールを落としてターゲットに当てるという課題について,小学生,大学生ともにどの地点でボールを手放すかを聞かれた場合と,落としたボールの軌跡を描く場合で,一貫しない回答が多くみられ,この2つの課題は異なる知識にアクセスされている可能性が示唆された。また,シミュレーションの課題は先に軌跡を描く課題を行った際に失敗が多くなることから,体験を伴う活動は行為を行うことではなく,その体験を意識化することに意味があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
理科教育の場面では,科学的概念を学習する際に,実験や観察といった体験的な活動が行われることがある。本研究の結果から,実験などを行う場合,先に結果がどうなると思うかを予想するという過程を入れることで,潜在的に獲得されていた科学的概念が顕在的知識と結びつき,一貫した概念が獲得されやすくなるということが明らかになり,より適切な体験的学習の方法が解明されたといえる。
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