研究課題/領域番号 |
17K04395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 新見公立大学 |
研究代表者 |
芝崎 美和 新見公立大学, 健康科学部, 教授 (00413542)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 感情コンピテンス / 感情表出 / 保育 / 遊び / 愛着 / 特性理解 / 向社会性 / 攻撃性 / 文化的要因 / 幼児 / 観察研究 / 教育系心理学 |
研究成果の概要 |
幼児の感情コンピテンスを高める要因について、幼児教育の質、保育者および他児による特性理解という2つの点から明らかにした。第1に、保育場面での遊びの質と保護者による肯定的捉え、特定の他児との愛着関係、保育者との愛着関係が感情表出力の向上に貢献すること、第2に、保育者は実際の幼児の姿からその特性を正確に把握しており、感情表出の困難さは幼児の特性理解にマイナスに影響しないことが明らかにされた。第3に、ネガティブな表情で向社会的行動を示す他児は「意地悪な子」であり、ポジティブな表情で攻撃的に振る舞う他児は「優しい子」であるなど、他児の特性に関する幼児の理解には感情表出の困難さが影響することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、幼児期での感情コンピテンスを高める文化的要因を、保育者との相互作用を含む幼児教育の質、保育者および他児による特性理解という2つの観点から明らかにした。感情表出の困難さが、保育者および幼児における他児の特性理解にいかに影響しうるかを明らかにし、他児や保育者との愛着関係や遊びの質が感情コンピテンスと関連することを示した本研究は、保育環境や遊びの中で幼児の感情コンピテンスを向上させる手がかりを提供したという点において意義がある。
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