研究課題/領域番号 |
17K04401
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
生島 浩 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (80333996)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 非行臨床 / 立ち直り支援 / 更生保護 / 社会内処遇 / 社会系心理学 / 犯罪臨床 / 家族支援 / システムズ・アプローチ |
研究成果の概要 |
非行臨床の専門機関である警察・家庭裁判所・児童相談所・保護観察所・少年院・児童自立支援施設のうち家族支援の専門スタッフを中心にインタビュー調査を行った。聴取内容は、精神医療や福祉関係者との連携も含め、組織としてのシステム・アプローチの機能分析に焦点を当てた質問項目を設定した。 これらに加えて、研究代表者が各機関のスーパーバイザー、研修講師、あるいは、相談員を務めている大学附属の相談室やスクールカウンセラーとして勤める高校において継続支援を行った自験例を集積し、非行臨床の関係機関・施設と協働した支援例を掲載した公認心理師のテキストとしてまとめ刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、非行臨床機関の処遇現場の実態を踏まえた上での家族臨床理論及び技法の提示である。長期間の継続的な支援が可能となる組織的な取り組み:システムズ・アプローチが非行臨床に適用されている。 これらは、予防的段階にある警察から深刻・重大事例の立ち直り支援を担う少年院や保護観察所においても有用な手法である。長期のわが国での臨床経験に裏付けられたものであり、その対象者のみならず、支援者も有用性を体感できるエビデンスが明示されたものとなっている。非行からの離脱、立ち直り支援の独自なアプローチとして、「世界保護観察会議」や「日本家族療法学会」など国の内外へ発信を行ったものである。
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