研究課題/領域番号 |
17K04404
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
伊吹 英恵 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任研究員 (20757463)
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研究分担者 |
清水 栄司 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00292699)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 摂食障害 / 神経性過食症 / 認知行動療法 / 質的研究 / アセスメント技法 / 超診断モデル |
研究成果の概要 |
種々の疾患に対する認知行動療法に熟練したセラピストを対象として、摂食障害の認知行動療法におけるセラピストの心構えや懸念についてのモデル化を試みたところ、疾患特性としての【からだ取り扱い不安】および【困りごと多重構造】にとまどいながらも、クライアントの【頑丈なこころ】と【矛盾するこころ】への理解を試み、セッション構造要因としての【日記によるセッション支配】および【問題解決志向の限界】に配慮しながら、【安心場所づくり】【すれ違い注意】を心がけ、【ほころびのキャッチ】を意識してセッションに臨もうとしていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で抽出された要素が、摂食障害の認知行動療法に特異的な要素としてセラピストの不安や懸念の対象となっていることを通して、認知行動療法の普及が未だ発展途上にある現在の状況に影響していることが示唆された。治療チームが共有しておくべきと考えられる論点の定式化をとおして臨床現場における不安や懸念の軽減に結びつくことが期待される。
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