研究課題/領域番号 |
17K04412
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
鈴木 伸子 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (70387497)
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研究分担者 |
石田 靖彦 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (10314064)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 対人葛藤解決方略 / 友人関係における志向性 / 学級内のからかい場面 / 小中学生 / 対人葛藤解決力 |
研究成果の概要 |
本研究では、小中学生にとって重要な対人葛藤場面であると考えられる「学級内のからかい場面」に焦点をあて、高学年児童を対象にからかい場面における第三者の行動(仲裁・観衆的・傍観的行動)に影響を及ぼす要因について検討することを目的とした。その結果、児童が抱く場面に対する不快感情は、仲裁行動を促進し観衆的行動や傍観的行動を抑制させることなどが明らかになった。また、児童のクラスメイトの行動推測が児童の行動に及ぼす影響については、仲裁行動と観衆的行動で認められ、からかい場面における観衆的行動を抑制し仲裁行動を促進するには、児童を取り巻く周囲の他者からの影響も考慮する必要があると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
からかいは親密な関係において社会的絆を深める関係促進効果があるとされる一方で、他者に向けられた問題行動、攻撃行動としても位置づけられている。本研究では、小中学生にとって重要な対人葛藤場面であると考えられる「学級内のからかい場面」に焦点をあて、高学年児童を対象に場面における第三者の行動に影響を及ぼす要因について、場面に対する不快感情、からかいに対する肯定的態度、被信頼・受容感、他者の行動推測との関連から検討した。その結果、場面に対する不快感情、および他者の行動推測が特に重要であることが明らかになり、今後の小中学生の対人葛藤解決力発達支援おいて有効な知見を得ることができた。
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